ファシリティマネジメント(FM)とは
ファシリティマネジメント(FM)とは、以下のとおり定義されます。
「企業・団体等が組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」
※ 2018年(平成30年)1月発行『公式ガイド ファシリティマネジメント』による定義
また、当協会JFMAの定款においては、FMを以下のように記述しています。
「企業・団体等が保有又は使用する全施設資産及びそれらの利用環境を経営戦略的視点から総合的かつ統括的に企画、管理、活用する経営活動」
ファシリティマネジメント(FM)について、身近な例を参照しながら動画で解説しています。
JFMAの活動もご紹介していますので、合わせてご覧ください♪
※ 下記動画は、YouTubeの 「JFMA CHANNEL」 (2024/2~) にて公開しています
※ 動画に掲載の試験やイベントの一部記載の日程が変更になることもございます
以下に、ファシリティマネジメント(FM)の定義について、もう少し具体的に説明します。
詳細については、書籍『公式ガイド ファシリティマネジメント』 に記載されています。

FMの必要性と効果
FMの必要性
企業をはじめ日本の組織体の大部分はその革新、改革を迫られており、その方法として人事リストラを強力に進めています。それは人件費が経営費用の中で最も大きく、しかも景気に関係なく生じる固定費であることによります。ところが、以下のような実態から、日本の経営にとって今日最も必要とされる手法の一つがFMです。
- 人件費に次いで大きく、しかも大部分固定費であり、世界でもっとも高額といわれる施設関係費については一般に殆ど関心がなく、したがってその対策も著しく遅れています
- バブル時代に急増した施設には多額のコストが掛かりながら活用が低調、不適切なものが著しく多く存在しています
- 企業はもとより、病院・学校・その他の公共・公益事業は施設依存の経営が多いにもかかわらず、施設が不合理、不経済、不適切なものが多く、経営を著しく圧迫し、経営効率を著しく低下させています
- 省エネルギー、環境問題等の面からも改善すべき施設が極めて多く存在しています
FMの効果
FMを導入し、適切に活用すると次のような効果が期待できます。
- 不要な施設、不足な施設、不適当な使われ方の施設が明らかになり、経営にとって最適な施設のあり方が示されます
- 施設の改革によって、経営の効率が最高度に向上します
- 同時に施設に関わるコストを最小に押さえる事ができます
- 顧客、従業員その他の施設利用者にとって快適・魅力的な施設を実現します
- 省エネルギーを実現し、環境問題にとって効果的な解決手段となります